だいすきなあなたへ2019年09月29日 21:39

土曜日は、こちらの演奏会へ。
歌、朗読、ピアノのコラボレーション。
すっごい贅沢だと思いませんか?!

しかも、舞台と客席が、この距離。
声と、歌と、音に、ふぅわーーーーっと包まれる感じの演奏会でした。

絵本の朗読に、子守唄を合わせたり
朗読とピアノが一体になったり
とても繊細な、そして息の合った、心を揺さぶる演奏会でした。
知っている絵本なのに、結末も分かっているのに、自分一人で読む絵本の世界ではなかったんです。
歌も、朗読も、ピアノも、演じるって、魂が宿るんですね…


最後、アンコールが「月の沙漠」でした。
個人的に、この歌は、思い出のある曲です。

まだ結婚前のこと。
母の友人が、乳がんになりました。
「私がこの世からさようならするときには、みんなでこの歌で送ってほしい」
と言っていたのが、月の沙漠でした。

私が運転して母を病院に送り、最期の時に間に合って、病室で、母が仲間と一緒に歌っていました。
その時に、初めて聞いた歌でした。
そこには、まだ小学生だったお子さんも2人いらして、聞いていました。
誰も泣いたりせず、静かに歌って、静かにお別れしてきました。

王子様とお姫様が、旅をする歌。
先に亡くなったご主人と、仲が良かったので、ご自分たちのことを重ねていたのかな。

あのときに感じた気持ちも、あのときには分からなかった感情も、歌と朗読とピアノで、蘇ってきました。
音楽って、ふしぎで、すてきです。